第35回記念京都こども美術展 後援 

「京都洛北ライオンズクラブ賞」 西院保育園の成安ゆらちゃん(5歳)受賞

日図デザイン博物館・社団法人日本図案家協会主催の京都こども美術展は昭和53年よりスタートして、今年度で35回目の開催となりました。今年5月に日図デザイン博物館の館長に就任された元会員の髙谷信夫氏より美術展の後援のお願いがあり、今年度から後援協力をすることになりました。
 京都府下の小学校・幼稚園・保育園より8,062点の応募があり、各参加団体から1点の入選作が選定されるように審査が行われ、1,300点の作品を決定。その中から特別賞・日図奨励賞の53点が選定されております。

 去る7月25日(水)の最終合同審査会に出席し、髙谷館長のアドバイスを受けながら「京都洛北ライオンズクラブ賞」として、西院保育園の成安ゆら(なりやす ゆら)ちゃん(5歳)の「こいのぼり」の作品を選出しました。

  8月19日(日)、午後2時より岡崎のみやこめっせ第1展示場で表彰式が行われ、髙谷館長が挨拶の中で「この美術展の趣旨に賛同して、今年度から京都洛北ライオンズクラブ様が後援していただくことになりました」とわざわざ紹介してくださり、大変晴れがましい思いをいたしました。特別賞を受賞したこども達1人ひとりに賞状が授与され、私も成安ゆらちゃんに「京都洛北ライオンズクラブ賞」の賞状を手渡しました。
 
これまでに特別賞を受賞した優秀作品は「こどもの美意識変遷100年史」の貴重な資料として収蔵保管されており、こども達はいつでも博物館で自分の絵を閲覧することができるそうです。京都こども美術展実行委員長の審査講評で「これまでのこども達の絵の変遷を見ていると、こいのぼりや神社の絵が少なくなってきており、これは日本社会の大きな変化ではないかと感じています」との話がありました。
今回「京都洛北ライオンズクラブ賞」に選出した作品が奇しくも「こいのぼり」の絵であったことは、こどもの美意識の変遷を辿る上で貴重な1枚になるのではと思いました。
 1時間半に亘る緊張した中での表彰式のことは、こども達の記憶に残ると思いますが、自分の思いを相手に伝える喜びを、これからの生きる喜びに繋げていってもらいたいと切に願った次第です。(文責/会長・杉原正芳)